筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター/水戸協同病院 脳神経外科/頭痛外来 [日本]
2022 年 7 巻 1 号 p. 36-39
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一次性頭痛と診断した外来患者に対する加味逍遥散の臨床効果を検討した。対象85例中,中止が5例あり,効果判定可能な59例の結果は,著効3例,有効38例,無効18例であった。平均年齢は著効70歳,有効61.4歳,無効52.1歳と高齢ほど有効で,男性は2例とも無効であった。加味逍遥散は特効薬の少ない緊張型頭痛や頚椎症で多く処方され,これらでは有効率は8割近くであり,特に薬物乱用頭痛(薬剤の使用過多による頭痛),神経症合併例に有効であった。
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