自然言語処理
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選好依存文法とその圧縮共有データ構造「依存森」について
平川 秀樹
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2006 年 13 巻 3 号 p. 37-90

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抄録
選好依存文法 (PDG: Preference Dependency Grammar) は, 自然言語の形態素, 構文, 意味解析を統合的に行う枠組みであり, 各レベルの種々の曖昧性を統合的に効率良く保持し, 各レベルの知識により優先度を設定し, 全体解釈として最適な解を計算する.本稿では, PDGの基本モデルである多レベル圧縮共有データ結合モデルとPDGの概要について述べるとともに, 選好依存文法で用いられるヘッド付き統語森, 依存森といった言語解釈を統合保持するデータ構造とその構築手法について説明する.また, 文の句構造を圧縮共有する統語森と依存構造を圧縮共有する依存森との対応関係において完全性と健全性が成立することを示す.
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