科学技術社会論研究
Online ISSN : 2433-7439
Print ISSN : 1347-5843
短報
人試料を用いる科学研究
バイオバンクと「約束」のあり方
井上 悠輔
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 17 巻 p. 156-163

詳細
抄録

 医学・生命科学研究の活性化は,人体を対象とする研究が一層活発になることを意味する.人を観察して一般化されうる知識を引き出すための科学研究と,研究に参加する個々人の多様な意思とのバランスをどう取るべきだろうか.本稿では,人体に由来する生物学的な試料(人試料)と,こうした研究活動の基盤として国を挙げて整備されているバイオバンクに注目し,特に「同意」をめぐる多様な理解と論点を検討する.

著者関連情報
© 2019 科学技術社会論学会
前の記事 次の記事
feedback
Top