日本神経回路学会誌
Online ISSN : 1883-0455
Print ISSN : 1340-766X
ISSN-L : 1340-766X
解説
打者は打席で何をしているのか?打撃パフォーマンス分析にむけたバーチャルリアリティの活用
木村 聡貴三上 弾
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 24 巻 3 号 p. 109-115

詳細
抄録

一流の打者がどのように打撃を制御しているのかについてはよく分かっていない.そこには二つの課題があると思われる.行動計測と条件統制の難しさである.筆者らはこれらの問題を解決する方法としてバーチャルリアリティ(VR)技術に注目している.VR技術を導入することにより,高い臨場感がありながら統制された条件下で打者の行動を計測でき,打撃パフォーマンスの理解につながると期待される.本稿では,リアリティのある打者体験を実現するためのVR技術とその指針について概観するとともに,筆者らが開発している打者用VRシステム,およびそれを用いた計測事例について紹介する.

著者関連情報
© 2017 日本神経回路学会
前の記事 次の記事
feedback
Top