日本神経回路学会誌
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解説
量子インスパイアドアルゴリズムによる機械学習の高速化
間島 慶小出(間島) 真子
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2022 年 29 巻 4 号 p. 186-192

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抄録

量子コンピュータを使い,機械学習を高速化することは可能だろうか?量子コンピュータへの期待・関心が高まっている昨今,意外に感じる読者も多いかもしれないが,この問いに対する答えはまだでていない.そして,この問いに対する研究が進むにつれ,(ある意味副産物として)既存の古典コンピュータ用の機械学習アルゴリズムが改善され,量子コンピュータを使わずに高速化されるに至っている.本稿ではそのような経緯で2018年にEwin Tang氏によって発見された一連のアルゴリズム「量子インスパイアドアルゴリズム」について解説を試みる.

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© 2022 日本神経回路学会
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