日本神経回路学会誌
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解説
脳を創る
—第3回 古皮質の概念モデルと生体情報—
松本 元市川 道教
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1998 年 5 巻 4 号 p. 185-189

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抄録

脳の目的はアルゴリズム獲得であり, 脳の原理も表現もすべてこの目的の達成にある. 脳の情報原理が, メモリーべースアーキテクチャ(メモリー主体型)であることも, 脳の構成原理が時間情報を連合し出力依存型の学習アルゴリズムと一度記憶したアルゴリズムをべースとしてその上に新しく獲得したものを積み上げる階層構造化方式から成るのも, 脳の目的の達成にある. 本稿では, 脳の概念モデルを提案し, 脳の目的達成の為にさらに具体的に考察すると共に, 遺伝情報を初めとする生体情報全搬との関連を探る.

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© 1998 日本神経回路学会
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