2016 年 3 巻 2 号 p. 118-122
各種ポケットエコーを用い,経時的な膀胱内尿量および残尿評価を試みた結果,以下のことが明らかになった.1.継時的に膀胱内尿量が増加するにつれて,各種ポケットエコーによる測定値のバラツキが大きくなる傾向がある一方,残尿量は50ml以下の計測が可能であった.2.測定値を算出する所要時間は5分以内であり,各種ポケットエコーにより短時間で,膀胱内尿量および残尿評価が可能であった.以上より,各種ポケットエコーで簡便に膀胱内尿量および残尿を評価でき,排尿ケアのアセスメントに有効なため,看護師がベッドサイドで積極的に臨床応用する有用性が示唆された.