抄録
ストーマ周囲皮膚障害の有病率は,本邦の外来患者では34.3%,入院患者では24.9%と報告されている.このように皮膚障害が多い理由は,全看護師が適切なストーマケア方法を理解していないため,皮膚障害の予防の対応が不十分で,かつ治癒に時間を要するためと考えられる.さらに,ストーマ周囲皮膚障害が発生すると,ストーマ保有者には疼痛や痒みによる身体的苦痛が生じ,QOLが低下する.この問題解決のために,ストーマ保有者の状態に該当するチェック項目を確認すると,皮膚障害に対する適切なスキンケアの目標と方法が導きだせるABCD-Stoma®ケアが開発された.しかし,まだ開発されたツールを使用しても課題は残されている.そこで,ストーマ周囲皮膚障害のケアの質向上に向けて開発したツールと,いまだ残されている課題解決に向けて通信情報技術の利用による対策を解説する.