看護理工学会誌
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論説
8K硬性内視鏡システム:その過去,現在,未来
千葉 敏雄谷岡 健吉
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2019 年 6 巻 2 号 p. 43-49

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抄録
われわれは,超高精細8K画像(7680×4320ピクセル)を撮影可能なカメラ技術を基にして,医師がより安全に効率のよい内視鏡手術を行えるような8K内視鏡を開発してきた.2013年の8K腹腔鏡下動物実験を皮切りに,2014年11月の8K腹腔鏡下胆嚢摘出手術などを経て,2017年には真に医療現場で実用可能なレベルの8K内視鏡カメラの小型軽量化にいたった.2014年には2kg以上あった8K内視鏡カメラは,カイロス株式会社により370gにまで軽量化され,2017年にはクラス1医療機器として製品化された.8K内視鏡は従来のハイビジョン内視鏡(1920×1080ピクセル)とくらべ16倍の解像度をもっていることから,これまで見づらかったような細い血管や膜構造,重要な神経の判別などの明瞭な見分けが可能になる.内視鏡手術の効率が上がるだけでなく,手術の安全性も高まるため,患者の早期回復を促し医療経済上の効果も見込めることから,従来の内視鏡手術を大きく変えるものとして期待できる.
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