看護理工学会誌
Online ISSN : 2432-6283
Print ISSN : 2188-4323
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原著
多重課題条件下における歩行中の並進運動に対する課題の種類と加齢の影響
村上 唯, 正源寺 美穂, 渡辺 哲陽
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2020 年 8 巻 p. 1-10

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抄録
 本研究の目的は,多重課題条件下において歩行中の3軸方向の身体の揺れを調査し,転倒リスクに関する課題の種類と加齢の影響を評価することである.腰に取り付けられた単一の3軸加速度センサで身体の揺れを測定した.10人の健康な若年者と11人の高齢者が実験に参加した.課題条件は,1)通常の歩行,および以下の追加タスクを伴う歩行を行った.2)視覚課題,3)聴覚課題,4)計算課題,5)視覚課題と計算課題,6)聴覚課題と計算課題である.高齢者と若年者の間で,条件5の左右方向の身体動揺と条件3の前後方向の身体動揺の有意差がみられた.これらの結果は,若年者と比較して,高齢者の姿勢制御は,より視覚的に依存していること,および音声刺激に基づく経路変更は高齢者に対し負荷が大きいことを示す.
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