抄録
高アルカリ性地下水によるベントナイト系緩衝材の長期的な変質挙動を評価するため,圧縮状態におけるモンモリロナイトの溶解速度を調べた.その結果,130℃の条件下では,モンモリロナイト圧縮体の溶解速度はケイ砂-ベントナイト混合圧縮体中のモンモリロナイト溶解速度よりも高く,シリカ等随伴鉱物を含む混合圧縮体内ではOH-活量の低下によってモンモリロナイトの溶解が抑制されることが明らかとなった.また,溶解速度式を用いたベントナイト変質に係る解析に信頼性を付与するためには,混合圧縮体内におけるOH-活量の低下の定量化,およびモンモリロナイト圧縮体の溶解速度の定式化が重要であることを示した.