原子力バックエンド研究
Online ISSN : 2186-7135
Print ISSN : 1884-7579
ISSN-L : 1343-4446
技術報告
乾燥収縮を利用したベントナイトペレットの製造方法
中島 均齋藤 亮石井 卓
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 21 巻 2 号 p. 83-94

詳細
抄録

 放射性廃棄物処分施設において緩衝材の周囲に施工上生じるすき間は,適切に埋め戻されることが重要である.すき間を充てんする材料として,ベントナイトを粒状体に加工したベントナイトペレットが期待されている.すき間の充てん密度を高めるためには,ペレット自体の密度が高いことが有利である.粉体ベントナイトを圧縮してペレットを製造すると,圧縮力に応じて密度が高いベントナイトペレットが製造できるが,形状や製造の容易性の観点で改善の余地があった.著者らは,乾燥収縮を利用してベントナイトペレットを製造する新たな方法を考えた.水分が多く可塑性がある状態で球形のベントナイトペレットが製造できることを確認した.続いて,乾燥条件を工夫することで乾燥収縮により乾燥密度2.0Mg/m3程度の比較的密度の高いベントナイトペレットが製造できることを明らかにした.

著者関連情報
© 2014 一般社団法人日本原子力学会 バックエンド部会
前の記事
feedback
Top