抄録
高レベル放射性廃棄物の地層処分において,わが国では地下数100mから1000m程度までの地下深部を対象に種々の検討がなされている.本稿は,37,800本の廃棄体を埋設処分する地下施設について,処分予定地の建設可能性を概略的に確認する基本設計の考え方,建設深度や施設規模の検討基本的な施設配置例の概要を示し,つぎに,処分地における具体的な詳細設計として空洞形状やその大きさ,支保形式やその材料,坑道の離間距離や廃棄体の埋設密度,地下施設内の換気や排水について検討し,詳細な施設配置計画を例示した.さらに,地下施設の施工として坑道の掘削方法やそのずりの搬出方法と設備,坑道周辺岩盤のグラウトの方法とその材料,換気・冷房・排水の設備などについて示し,掘削時の施工管理についても現状技術との対応で概要を示したものである.