2001 年 7 巻 1 号 p. 91-94
ゼオライトの一種であるソーダライトは,SiO4四面体とAlO4四面体とが頂点を共有してつくる三次元網目状の構造をしており,その空孔にアルカリ,アルカリ土類金属およびハロゲン元素が入ることになる.また,ソーダライトは1000℃以下の低温で合成することができる.これらの性質を利用して重金属類や放射性ヨウ素をソーダライトに固定化することを検討した.
有害物質の固定化性能はソーダライトの焼成温度パターンに大きく影響される.本研究ではソーダライトの有害物質固定化性能と焼成温度パターンの関係を実験的に検討した.温度制御には線形動作のPID制御ではなく,非線型動作のスライディングモード制御を採用した.