日本臨床皮膚科医会雑誌
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論文
皮下注射されたインスリンにDLST陽性を呈した皮下硬結の1例
徳永 美月芹澤 直隆森田 孝萩野 哲平岡島 史宜神田 奈緒子
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2024 年 41 巻 5 号 p. 769-774

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抄録
25歳,女.1型糖尿病で当院内分泌代謝内科通院中である.約3年前より前医内科で多種のインスリン注射部位に有痛性の皮下硬結の出現を繰り返すため,インスリン注射による皮下アミロイドーシス等を疑われた.しかしMRIで有意な所見を認めず,精査治療目的に当科を紹介された.初診時,腹部に2~5 ㎝大の有痛性の皮下硬結が19か所あり,インスリンボールも疑ったが,1回のみ注射した部位にも生じるためインスリンボールは否定され,インスリンアレルギーを疑い,薬剤リンパ球刺激試験を施行した.インスリングラルギンU300,インスリンデグルデクで陽性のため,インスリンアレルギーと診断した.ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル含有軟膏を外用し,超速効型インスリンをリスプロ-aabcからアスパルトに,持効型インスリンを疼痛の強いグラルギンU300から疼痛の弱いデグルデクへ変更した結果,皮下硬結の数は減少し,疼痛が改善した.
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