運動器理学療法学
Online ISSN : 2436-8075

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

表⾯筋電図を⽤いた⼤腿直筋の部位による筋活動の量的違いの検討
永⽥ 昌美間瀬 教史久利 彩⼦吉⽥ 正樹
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 202210

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

【⽬的】運動負荷漸増に伴う筋活動量の変化について,⼤腿直筋の部位別に違いがあるのか評価することである。【⽅法】対象は健常男性8名とした。股関節屈曲(以下,HF)と膝関節伸展(以下,KE)の等尺性随意収縮を, 10秒間で0〜100%MVC(最⼤随意収縮: Maximum Voluntary Contraction)まで漸増した。表⾯筋電図は表⾯電極列を使⽤し,⼤腿直筋の末梢部と中枢部から各4つ積分筋電図(以下,IEMG)を導出した。【結果】中枢側の1,2,3,4ch ではHFとKEのIEMG漸増に有意な差はなかった。末梢部は,HFに⽐べKEのIEMGの増加が有意に⼤きかった。末梢部のHF/KE⽐は,中枢部の1,2ch のHF/KEに⽐べ有意に低い値を⽰した。 【結論】⼤腿直筋中枢部では筋活動量に運動様式による差はないが,末梢部では0〜100%MVC の筋出⼒すべてでKE時よりもHF時に低下することが分かった。

著者関連情報
© 2023 日本運動器理学療法学会
feedback
Top