運動器理学療法学
Online ISSN : 2436-8075

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上腕骨近位部骨折患者の骨接合術後早期における肩関節屈曲および外転可動域の経時的変化と上腕下垂位外旋可動域との関連性
鳥井 泰典泉 清徳
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論文ID: 202310

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抄録

【目的】上腕骨近位部骨折患者の骨接合術後早期における屈曲および外転可動域の経時的変化と上腕下垂位外旋(以下,1st外旋)可動域との関連性を明らかにすること。【方法】対象者22例(平均年齢69.6±11.1歳,男性:7例,女性:15例)の肩関節屈曲,外転,1st外旋,肩関節90°外転位外旋(以下,2nd外旋),肩関節90°屈曲位内旋(以下,3rd内旋)の関節可動域(以下,ROM)を術後2週から術後8週まで1週毎に測定し,縦断的・横断的に検討した。【結果】屈曲,外転,1st外旋は術後6週まで経時的に有意なROM拡大を認めたが(p<0.01),術後6週以降は有意なROM拡大を認めなかった。屈曲と外転に対して1st外旋は各週で強い正の相関を認め(p<0.01),2nd外旋と3rd内旋は各週で正の相関を認めた(p<0.05またはp<0.01)。【結論】骨接合術後6週より1st外旋,屈曲,外転のROMが同時に停滞し始める。また,1st外旋も屈曲と外転に対して強い正の相関がある。

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