1982 年 25 巻 5 号 p. 354-363
科学技術に関する関心が, 最近また急速に高まってきたが, それに伴い科学技術情報のような, 個別目的のための特定の (dedicated) 情報へのニーズが拡大し, このような情報の加工, 伝達の新しいツールの利用が増加してきた。本稿では, 著者の豊富な体験をベースにして, 科学技術情報の有効な収集および評価の方法に焦点を当てて論じる一方, 現在, 日・米・欧における技術格差の1つであるオンラインデータベースとその利用について述べている。最後に知的生産の成果を高める一助として著者流の情報管理と整理の原則を示した。