「情報管理」誌創刊25周年特集を組むに当たり, 特にご寄稿をいただいた。本稿では, 情報を専門情報に限定し, 戦略を考えるものは企業と国であり, 今後情報企業においては情報戦略がすなわち企業戦略となるとする。技術導入時代の情報問題から説き起こす。自主開発を主体とする時代の特徴として内部情報の効果的活用を挙げ, 他への技術移転のためにも社内技術の成文化が一層必要になったとする。情報媒体が紙からデータ通信に移行するにつれて新しい事態が出現し, データベースの独占も起こるが, 技術の進歩と共に多様化の段階に移行する。本格的な革新は一次情報のオンライン化により発生する。ここで著者の負担が増加する一方, 出版業は逐次衰退し, 代わって電子情報流通センターが重みを増す。この時代には, 日本の言語面での不利は軽減されるとする。
抄録全体を表示