インターネットの普及によって手に入れることができる情報は増えた。医療の情報を得ることも容易となったが,インターネットにおける,がん医療の情報は必ずしも正しくない。調査では,国内で「肺癌」と検索し,上位50に表示されたサイトの中で,正しい治療方法を提示していたサイトは5割に満たなかった。このような状況を改善するために,私たちのグループはWebサイトを主体的に評価し,医療関係者の立場から,患者やその家族に勧めることのできるサイトを抽出し,Webサイト(http://www.がん情報.net)に掲載する試みを始めた。