生物医学画像データを自動分類できる能動学習型ソフトウェアClustering-Aided Rapid Training Agent(CARTA)を開発した。CARTAは,自己組織化マップによる画像のクラスタリングを介して,専門家の意見を繰り返し学習することで,研究や検査目的にあった的確な分類基準を自動的に検討して選択する。判別が難しい2種類のがんについて核磁気共鳴画像法で画像を取得し,CARTAを用いて分類したところ,2種類のがんを由来別に,高精度で分類することができた。CARTAは生物学,医学,数学と情報科学が融合した学際的な次世代ソフトウェアであり,今後,生物医学画像の自動分類や定量解析の有力な支援ツールとなる。