情報管理
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編集後記
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2015 年 57 巻 11 号 p. 870

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今号の「つながれインフォプロ」で紹介する日本PLASDOC協議会は,もともと旧Derwent社のユーザー会でした。旧Derwent社のユーザー会を起源とする会には,このほかに日本EPI協議会(2014年3月号),日本アグケム情報協議会(同5月号),日本製薬情報協議会(同6月号),日本FARMDOC協議会(同9月号)があります。今回でひととおりご紹介したことになります。

ユーザー会は,同じ専門データベースを利用する情報担当者同士が,「競合相手と協調して」情報調査技術を磨く(セミ)オープンな活動の場です。「つながれインフォプロ」では,このような専門家集団の活動と,何らかの形で情報につながる活動の両方を取り上げています。長く継続しているユニークな情報関連活動,またはICTの進歩したいまだから可能な活動がありましたら,ぜひご紹介ください。

最近,新聞などの報道でIoTを目にすることが増えました。弊誌で初めてIoTを取り上げたのは,2013年5月号の「SNSとIoT(Internet of Things)が切り拓く,ビッグデータ2.0の世界」(村上憲郎氏)です。IoTかIOT,どちらにするか迷いました。表記が安定する前に取り上げた記事です。

「電子行政における文字環境の整備」は,文字情報基盤整備事業にかかわる方による解説です。昨年8月号に掲載した「電子行政における使用漢字の問題」に複数の貴重なご意見をいただき,当事者の立場からわかりやすく解説していただきました。このような基盤整備の重要性は,いくら強調してもしすぎることはないと思います。「電子教科書の規格とEDUPUBの現状」も,電子教科書の国際規格という基盤整備に関する解説です。

国際規格といえば,生物模倣の分野でもISO/TC266(Biomimetics)における議論が進み,「定義」と「最適化手法」の規格がまもなく発行されるそうです。「知識基盤」の作業部会では,オントロジーの考え方を取り入れたシソーラス構築プロセスの標準化が検討されています。今後,取り上げたいと思います。(KM)

次号予定

  • ●   インタビュー:DataCite:Exective Officerに聞く
  • ●   音声の障がい者のための最先端音声合成技術
  • ●   生きている国語辞典『デジタル大辞泉』の挑戦
  • ●   情報収集に気づきを提供する新検索スタイル「日経テレコン ナビ型記事検索」
  • ●   NBDCヒトデータベース:運用開始から1年で見えてきた新しい課題
  • ●   インフォプロによるビジネス調査-成功のカギと役立つコンテンツ:第12回 情報の伝え方

編集委員会

  • <委員長>加藤治(科学技術振興機構)
  • <編集委員> 江草由佳(国立教育政策研究所)・岡安渉子(富士通㈱)・小河邦雄(大正製薬㈱)・気谷陽子(放送大学)・山下正隆(旭化成㈱)・青山幸太・植松利晃・木村美実子・佐藤恵子・嶋田一義・白石淳子・土屋江里・中村拓・火口正芳・樋廻美香子・余頃祐介(以上 科学技術振興機構)

編集事務局

  • 木村美実子(事務局長)
  • 藤井昭子・本橋野枝・及川優子(以上 科学技術振興機構)

版下作成・印刷

  • 昭和情報プロセス株式会社

発行

  • 独立行政法人 科学技術振興機構
  • 〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
  • 「情報管理」編集事務局
  • Tel. 03(5214)8406 Fax. 03(5214)8420
  • E-mail: joho-kan@jst.go.jp
  • http://johokanri.jp/

 
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