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57 巻, 11 号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
  • 田村 恭久
    2015 年 57 巻 11 号 p. 791-798
    発行日: 2015/02/01
    公開日: 2015/02/01
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    電子教科書に関する規格策定の動きと,その中の1つであるEDUPUBの概要を紹介する。標準規格を策定することで,開発者側にも利用者側にもメリットが生まれ,新たな企業の参入を促すことができる。IEEE,CEN,IMSなどが電子教科書の規格策定に動いているが,IDPF,IMS GLC,W3Cが共同で開発を進めているEDUPUBは対象範囲が広く,かつ実装可能性を高めるために既存規格を極力利用している。また議論中のものも含めてオープンな仕様であり,採用するための参入障壁が低いため,今後有力なフォーラム標準となりうる。ただし,EDUPUBの規格策定は現在進行中であり,今後内容を修正あるいは拡大する可能性がある。
  • 平本 健二
    2015 年 57 巻 11 号 p. 799-808
    発行日: 2015/02/01
    公開日: 2015/02/01
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    日本において情報交換の基盤になるのが,文字情報交換の仕組みである。文字情報基盤は,個人の氏名を正確かつ使いやすく実装する仕組みとして政府が整備してきており,フォントや画数などの文字情報等を,誰でも無料で利用できるように提供している。ツールへの実装,自治体への導入も進み始めており,多くの自治体では,従来もっていた外字の同定作業も実施している。国際標準への対応を進めるとともに,単に文字数を増やすのではなく,JISを活用した日常での簡易な活用方法を提案する等,今後の日本の社会の基盤となる仕組みといえる。本稿では,現在の取り組みとその将来展望について解説を行う。
  • 須田 義大, 青木 啓二
    2015 年 57 巻 11 号 p. 809-817
    発行日: 2015/02/01
    公開日: 2015/02/01
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    現在,2020年までの自動運転の実用化を目指して日本,米国および欧州において技術開発が進められている。自動運転は人間に代わり認知,判断,操作を行う必要があり,高度な情報処理や走行制御が求められる。このため自動運転として,数台の車両が車群を構成して走行する隊列走行システムが開発された。この隊列走行システムを通じ,白線に沿って自動操舵する車線維持制御技術や車車間通信技術を用いた車間距離制御技術が開発された。隊列走行システムの後,現在一般道での自動運転を目指した技術開発が行われており,キー技術として,制御コンピューターの故障時における安全を確保するフェイルセーフ技術や障害物を確実に認識するためのローカルダイナミックマップ技術およびAI化を中心とした自動運転アーキテクチャーが開発されている。
  • 田辺 祐子
    2015 年 57 巻 11 号 p. 818-825
    発行日: 2015/02/01
    公開日: 2015/02/01
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    学術出版社のシュプリンガー(Springer)で近年特に力を入れて取り組んでいるオープンアクセスプログラムと電子書籍に関連する現状や最新情報を報告する。隆盛著しいオープンアクセスであるが,本稿ではジャーナル論文ではなく,オープンアクセス書籍,およびそれにまつわる昨今の出版状況に主眼を置く。また,新しい学術書籍の出版プログラムSpringerBriefsおよびSpringer Book Archives,最新の取り組みとしてSpringer SmartBooksの紹介,関連して電子教科書に対する国内外の利用者からのフィードバックを詳説する。
  • 岩野 和生, 高島 洋典
    2015 年 57 巻 11 号 p. 826-834
    発行日: 2015/02/01
    公開日: 2015/02/01
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    サイバーフィジカルシステムとモノのインターネットについて解説する。両者は似た概念であり,物理世界とサイバー世界を融合することに特徴がある。それらの概念と,効果などについて述べ,技術課題として,アーキテクチャーとセキュリティーについて詳述する。アーキテクチャーとしては,情報,システムなどのレベルでの検討が必要である。また,サイバー世界に比べて,物理世界が直接的に脅威にさらされるため,より注意が必要である。さらに,社会システムとして長期間にわたって利用されることも考慮しなければならない。最後に,国内外における技術開発動向について述べる。
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