Oncoplastic Breast Surgery
Online ISSN : 2432-4647
ISSN-L : 2432-4647
原著
乳房全切除後の腋窩dog earを予防するTriangle technique (三角法)
本成 登貴和宇根底 幹子阿部 典恵座波 久光
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2019 年 4 巻 2 号 p. 39-44

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抄録

乳房全切除術後, 腋窩の余剰皮膚・皮下組織がdog earとなり, 整容性および機能性の両方が損なわれる場合がある。腋窩dog earは特に腋窩郭清を行わない肥満女性で起きやすく, 胸壁と上肢との間に挟まって不快感を生む原因となり, 時には上腕との擦れが疼痛の原因となって日常生活に支障をきたすこともある。そこでわれわれは, 予防法としてTriangle technique (三角法) を考案した。ローテーションフラップを応用した方法であり, 乳房切除の切開線からつなげて腋窩の皮膚・皮下脂肪を正三角形に切り取り, 余剰な軟部組織を切除する方法である。浅在筋膜深層を温存することで, 脈管・神経損傷を避けることができる。これまで10症例に施行したが, 腋窩dog ear形成を予防でき, 大きな合併症なく安全に施行できた。従来の乳房切除より創が長くなるが, 腋窩に隠れるため整容的に大きな問題となることはなかった。術者を選ばない簡便な方法であり, 適応のある症例には優れた術式であると考える。

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© 2019 一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
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