歯科基礎医学会雑誌
Print ISSN : 0385-0137
酵素抗体法によるDipeptidyl aminopeptidase IV (DAP IV) の組織化学口腔領域を中心に
深沢 勝彦深沢 加与子平岡 行博原田 実佐原 紀行荒木 信清鈴木 和夫浅沼 直和野村 浩道
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1980 年 22 巻 2 号 p. 263-268

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抄録
DAP IVの機能として, プロリン含有ペプチドの再吸収やSubstance PのSP5-11の生合成酵素である可能性が示唆されている。今回は, 酵素抗体法によりラットの口腔諸組織 (唾液腺, 歯髄, 舌, 口腔粘膜) の局在と活性量を明らかにした。
精製した酵素は, 比活性50.3μmole・mg-1・min-1で得られた抗体と各臓器の抗原とはオクテロニー法で完全に融合した。本酵素は各組織に広く分布する事が判明したが, 特に唾液腺では導管部の上皮細胞, 歯髄では線維芽細胞, 舌および口腔粘膜では, 粘膜上皮と舌の筋層が陽性であった。
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