歯科基礎医学会雑誌
Print ISSN : 0385-0137
胎生期ラット下顎切歯胚の発達に伴う形態変化について
中間 孝子和田 薫仙波 輝彦
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1983 年 25 巻 2 号 p. 539-548

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抄録
Wistar系ラットを使って, 胎生14日から20日までの胎仔の発育と, それに伴う下顎切歯胚の三次元的発達を, 連続切片写真による計測ならびにワックス板を使った復構模型によって検索した。
上記の胎生期間に, ラット胎仔の平均頭尾長は, 10.1mmから37.8mmまでゆるやかな曲線を描いて増加した。また, 下顎切歯胚の長軸方向の長さは, 胎生15日で223.0μmであったが, 胎生20日では3240.0μmであり, 急速な伸長が観察された。切歯胚の三日月形の形態は, 胎生18日でほぼ完成することがわかった。
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