日本の眼科医療に於いて専門教育を受けた視能訓練士の業務役割分担は,臨床面にも定着しつつある.医療内容の向上,多様化とともにその医療技術を発揮するためにも,教育の充実はますます重要である.視能訓練士の業務は,地域社会のニーズに応える公的活動にも展望が開けている.視能訓練士の業務は,専門教育を受けたとはいえ,信頼の置ける結果を出すには経験を豊富に持つこと.習熟は,短時間には養成されない.疑問矛盾を見逃さない教育が必要である.
視能訓練士の絶対数の不足を補う養成校の増加による解消は,まだ先のことではあるが前進をみた.半面これらの臨床実習教育の整備の必要があげられる.特に臨床実習期間の短さは,技能修得の支障であってはならない.
現在の臨床上教育上の問題点をあげた.