日本視能訓練士協会誌
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視能訓練士の教育について研究を主体とした21世紀への発展
深井 小久子
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1989 年 17 巻 p. 46-51

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抄録

視能訓練士が社会のニーズの高い医療専門職として21世紀を生き残るための研究のあり方について述べる.
1.何故研究することが大切か
医療の原則は患者のため,人類のために役立つことから始まる.医療には常にリミットがあり,医療職は常にそれを越えて患者に福祉をもたらす研究を続けねばならない.
斜視や弱視の早期発見は患者の一生のハンディーを救うことができる.
2.職務内容の拡張
従来の業務に加えVDT問題や,乳幼児の集団検診,老人の視機能管理などに社会に貢献できる分野の開拓が必要である.
3.研究テーマの考え方
研究テーマは臨床研究,追試的研究,視能矯正学の基礎的研究,教育に関する研究などがある.21世紀にむけて土台となるのが神経眼科学の重要性である.
4.教育・臨床・研究の三つの輪
基礎教育の充実は臨床・研究への発展が期待できる.active learningの習慣をつくる.
5.21世紀を生きぬくために
眼科学会や社会のニーズに応えられる新しい体制を常に展開する必要がある.

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