1999 年 27 巻 p. 169-173
三歳児健康診査(以下、三歳児健診)やそれ以降の地域でのフォローにおいてランドルト環による視力検査ができず当科にて三次精密健診を受けた228名について調べた。
三次精密健診の結果、ランドルト環視力検査が可能だったものは87名(38.9%)、簡易視力検査など何らかの視力評価ができたのは139名(61.0%)であった。他覚的検査の可能率はそれぞれ80%以上であった。この三次精密健診により屈折異常や弱視などが発見できた。弱視治療の目的で眼鏡を処方された41名のうち30名(73.2%)が終日装用可能であった。
三歳児健診の一次健診で視力が測定不能でも、すぐ眼科精密健診に紹介することで、早期の診断・治療ができていた。