日本視能訓練士協会誌
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シンポジウム「眼科検査のskill up」視野検査
小林 昭子
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2003 年 32 巻 p. 67-78

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抄録

視能訓練士のかかわることの多い視野検査のskill upのために、検査をすすめる上で大切な点を確認し、検査方法の「コツ」や最新の検査法も含めて下記の項目について報告した。
1 検査の準備-輝度調節、眼瞼挙上、屈折矯正
2 Goldmann型視野計
a.暗点・欠損の検出-中間フィルター使用でのisopter計測、Armaly法とspot check
b.中心の閾値測定-0/1視標と固視標投影器の使用
3 自動視野計
a.目的に応じたプログラム-測定範囲や視標サイズの変更
b.身体障害者手帳申請-自動視野計でのプログラムや閾値検査の応用
c.検査結果の解析-視野の経時変化の表示
d.検査時間短縮-統計の利用
e.自動視野計による新しい検査法-視野異常の極早期発見
4 その他の検査-チャート式視野検査、眼底直視下での感度測定、他覚的検査視野検査にあたって、視能訓練士は検査や機器に関連する多くの知識を習得しなければならない。また、自覚的検査が多いので検査のすすめ方が判定に重要な影響を及ぼすことを念頭に入れて検査する必要がある。

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