論文ID: JOSH-2018-0017-SHI
タンクやサイロなどの貯槽では,貯蔵した化学物質が発熱して発火,爆発したり,火災が発生したりする危険性がある.異常発生時には,現場作業員が緊急排出や消火等のトラブル対処作業を行う際に被災することもある.最悪の場合,小康状態が続き,大勢が集まった時に大きな爆発が発生することもある.内部が見えにくい貯槽等ではセンサーなどを使って状況を的確に把握し,爆発や火災に至る進展事象を予測し,避難のタイミングを計るなど,トラブルに適切に対処することが求められる.本稿では,貯槽等における爆発・火災の事例を挙げ,トラブル対処作業に関連して爆発と火災の予測と防止の方策を考察する.