労働安全衛生研究
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個人サンプラーNWPS-254に用いるフッ素樹脂処理ガラス繊維フィルターの粒子捕集効率
山田 丸 鷹屋 光俊
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論文ID: JOSH-2019-0007-TA

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抄録

個人サンプラーNWPS-254(柴田科学)で粉じんを捕集する際の,フッ素樹脂処理ガラス繊維フィルター4種類(T60A20,TF98,TX40HI20WW,PG60)の粒子捕集効率を評価した.実験では,エアロゾル発生部,フィルター(NWPS-254にセットし2.5 L/minでエアロゾルを通気),および測定装置からなり,それぞれを導 電性チューブで繋いだ評価システムを用いた.粒子捕集効率は,静電分級器で分級した塩化カリウムエアロゾ ル(30~500 nmの単分散10粒径)を用い,フィルター通過前後の粒子数濃度を凝縮核カウンターで測定することで求めた.その結果,いずれのフィルターも粒径100 nmにおいて捕集効率が最も低くT60A20が87.0%,TF98が91.9%,TX40HI20WWが99.6%,PG60が99.7%であった.一方,作業環境測定基準の,300 nmの粒子を95%以上捕集する性能を有するものに限るという基準はすべてのフィルターで満たしていた.

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© 2019 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所
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