論文ID: JOSH-2021-0006-CHO
厚生労働省の死亡災害データベース(平成20~29年)を用いて,業種,事業場規模,電圧,設備別に感電死亡災害の現状分析を行った.その結果,感電死亡災害は建設業,事業場規模では29人以下で多く発生し,低圧が過半数を占め,送配電線での災害が多かった.この傾向は平成4~8年頃の状況と同様であった.感電災害事例に対してリスクアセスメントを適用した結果,ほとんどの感電災害事例では感電防止対策が不十分であり,これらの災害に対してリスク低減措置を施すことによって,感電災害のリスクが低減可能であった.