日本整形外科スポーツ医学会雑誌
Online ISSN : 2435-5828
Print ISSN : 1340-8577
第45回日本整形外科スポーツ医学会学術集会「高齢者とスポーツ医学:~健康寿命延伸への寄与~」
高齢者の生涯スポーツ―運動は認知障害を予防する?―
藤本 繁夫
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キーワード: 高齢者, 有酸素運動, 認知症
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2020 年 40 巻 2 号 p. 141-145

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抄録

わが国では少子高齢化が急速に進み,2016年では65歳以上の高齢者は3,459万人と4人に1人,30年後には3人に1人が高齢者になる.高齢まで“健康寿命”を維持するためには,体力と同時に脳機能を保持することが重要である.高齢者でも運動すると脳内の血流量が増し,その増加の程度に伴って注意機能が改善する.さらに運動トレーニングを続けていると認知機能が改善することが示唆されている.そのメカニズムとして,インスリン様成長因子の増加に伴って,脳内の神経栄養因子やシナプシン1が関与していることが報告されている.高齢になるまで生涯スポーツを推進し,身体活動を維持することは認知予防の一助になりうる.

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© 2020 一般社団法人日本整形外科スポーツ医学会
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