2020 年 40 巻 3 号 p. 320-323
膝離断性骨軟骨炎(OCD)は大腿骨の特定の部位に発生することが分かっているが,その原因は明らかにされていない.内側半月板逸脱量と膝OCDの発生部位に着目し検討を行なった.当院で加療を行なった大腿骨内側顆および外側顆OCD患者を対象とした.Aichroth分類からclassical/extended classical type(MFC-C/EC群),inferior-central type(MFC-IC群)および外側顆OCD群(LFC群)の3群において,MRI冠状断像の脛骨内側縁から内側半月板逸脱距離を内側半月板の幅で除したrelative percentage of extrusion(RPE)による比較検討を行なった.RPEは他の2群と比較してMFC-IC群で有意に大きな値を示していた(P<0.01).内側半月板逸脱による大腿骨内側顆への過負荷がinferior-central typeのOCD発生に関与することが推察される.