2020 年 40 巻 3 号 p. 407-410
Hyper external rotation test(以下HERT)は,internal impingementによる疼痛の再現性テストとして有用とされている.一方でHERT評価時に水平外転角度を増加させると疼痛が増強することをしばしば経験する.そこで従来のHERTに水平外転の評価を加えたものをHERT変法とし,評価を行なった.HERT変法陰性まで追跡できた21例全例で,HERT陰性化後もHERT変法陽性(水平外転角度>0°における過外旋で疼痛が出現)が継続し,HERT変法陰性となった.