2021 年 41 巻 3 号 p. 142-147
がん治療中の患者は,抗がん剤による副作用などにより活動性が低下すると共に廃用が進むことが多い.そこでリハビリテーション治療としてスポーツをプログラムに取り入れ,復学や復職を見据えた体力の向上や持久力向上を目指すことの意義について考える.また,近年,がん生存率の向上により,若年のがんサバイバーを中心に治療後の生活の質の向上と社会参加が期待されている.これに対して,スポーツによって得られる爽快感や達成感,周囲との連帯感などの精神的なメリットが有効だと考えられる.このように,スポーツは長期的にも患者の社会参加までを含めたリハビリテーション治療における重要な手段になりうる.