2021 年 41 巻 3 号 p. 149-151
高活動性の変形性膝関節症の保存療法は運動療法が重要であり,運動療法は薬物療法と同等以上の疼痛改善効果があることも示されている.保存療法抵抗性の場合は,手術が検討される.関節軟骨の変性が軽度であれば膝周囲骨切り術がよい適応である.ただし,軟骨下骨が露出するまで進行している場合は,骨切り術の長期成績が劣るおそれがあるため,人工関節置換術と比較してよく検討する.高活動性であっても,ゴルフや水泳などの衝撃の少ないスポーツ愛好家であれば人工関節置換術でも良好な成績が期待できる.しかし,テニスやジョギングなどの高インパクトスポーツ愛好家については,人工関節置換術よりも高位脛骨骨切り術の方が,スポーツ復帰率が高いという報告が多い.手術適応を考えるうえでの活動性は,そのスポーツなどの内容も含めて評価すべきである.