作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
社交不安症状のある統合失調症患者に対する作業療法の効果
山本 敦子橋本 健志森本 優香加藤 正樹木下 利彦四本 かやの
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2019 年 38 巻 2 号 p. 213-221

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抄録

本研究の目的は,地域で生活する統合失調症患者の社交不安症状に対する作業療法の効果を検討することである.ケースシリーズ研究で,3症例に対する6ヵ月間の作業療法介入前後の社交不安障害尺度得点,陽性・陰性症状評価尺度得点,日常生活場面での対人交流の状態を比較した.結果,6ヵ月間の作業療法介入によって,統合失調症患者の社交不安症状に改善がみられ,対象者全員に精神症状の改善も認められた.社交不安症状が中等度の患者は,重度の患者と比較し,より大きな改善がみられた.作業療法介入が,統合失調症患者の社交不安症状の改善に寄与できる可能性が示唆された.

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© 2019 一般社団法人日本作業療法士協会
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