作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
座位作業時における体幹を前方から支持する補助具の影響
平田 淳也小原 謙一鈴木 啓太井上 桂子
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2019 年 38 巻 3 号 p. 371-378

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抄録

本研究では,体幹を前方から支持する補助具(以下,支持具)によって直立座位姿勢を保持し,かつ体幹筋群の筋活動量を減少させることができるかを検討した.対象者は健常男性12名とした.支持具を使用した座位姿勢と,支持具を使用しない座位姿勢で,パーデューペグボードテストを実施し,体幹の支持性を調査した.体幹傾斜角は,支持具を使用しない場合と比較して,支持具を使用した座位姿勢が,有意に高値を示した.支持具を使用した座位姿勢の内腹斜筋と腹横筋の筋活動は,支持具を使用しない場合と比較して,有意に低値を示した.座位姿勢は,支持具の使用によって前傾座位姿勢となるが,体幹筋群の筋活動量を減少できることが示された.

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© 2019 一般社団法人日本作業療法士協会
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