作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
研究論文
作業療法士の職業的アイデンティティ自己評価尺度における項目特性と構造的妥当性
─若手作業療法士を対象にした検討─
鈴木 渉籔脇 健司中本 久之
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 38 巻 4 号 p. 450-459

詳細
抄録

身体障害領域および高齢者領域に勤務する臨床経験が1〜3年目までの作業療法士を対象とし,作業療法士の職業的アイデンティティ自己評価尺度(以下,PI尺度)の項目反応理論を用いた項目分析を行い,構造的妥当性を検討した.PI尺度は,中本らが回復期病棟に勤務する作業療法士用に改変したものに,加筆・修正を加えて使用した.結果として,PI尺度は,作業療法士に独自性があると思う程度が平均的な回答者に対する測定精度が高く,4因子29項目の2次因子モデルで適合していたことから,身体障害領域および高齢者領域の作業療法士を対象として,広く使用できる尺度であることが明らかとなった.

著者関連情報
© 2019 一般社団法人日本作業療法士協会
前の記事 次の記事
feedback
Top