作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
我が国における高齢者の摂食・嚥下障害に対する作業療法実践の文献研究
─25の事例報告─
村仲 隼一郎島田 浩輝植田 友貴水野 健大石 實
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2020 年 39 巻 2 号 p. 239-247

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抄録

本研究は,高齢者の摂食・嚥下障害事例報告の作業療法実践を分析し,今後の作業療法のあり方について考察するとともに,当該分野における作業療法の専門性確立の一助とすることを目的とした.文献検索の結果,25件が分析対象となりアブストラクトテーブルを作成した.また,介入内容は出現頻度順で示しICFで分類した.その結果,心身機能・構造では17種類,活動と参加では8種類,環境因子は5種類の介入内容に分類された.一方で,個人因子に対しての明らかな作業療法実践はなかった.したがって,今後の摂食・嚥下領域における作業療法のあり方は,心身機能・構造に偏重しすぎず,個人因子に十分に配慮した作業療法実践の必要性が示唆された.

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© 2020 一般社団法人日本作業療法士協会
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