作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
重度上肢痙性麻痺を呈した亜急性期脳卒中患者に対しA型ボツリヌス毒素製剤投与後にHANDS療法を実施し実生活での麻痺手使用が増加した1症例
鎌田 壮祐大瀧 亮二笹原 寛斎藤 佑規竹村 直
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2021 年 40 巻 3 号 p. 344-350

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抄録

脳卒中上肢麻痺への治療法として,Hybrid Assistive Neuromuscular Dynamic Stimulation therapy(以下,HANDS 療法)の有効性が報告されている.しかし,重度上肢痙性麻痺患者に対しては難渋する場合が多い.今回,重度上肢痙性麻痺を呈した亜急性期脳卒中患者へ,A 型ボツリヌス毒素製剤(以下,BTX-A)投与後にHANDS 療法を実施した結果,上肢機能は改善し,実生活での麻痺手使用が増加した.また,その改善はHANDS 療法終了後2 ヵ月まで持続した.上記から,重度上肢痙性麻痺患者において,BTX-A 投与で痙縮を軽減することで,HANDS 療法をより効果的に実施できることが示唆された.

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© 2021 一般社団法人日本作業療法士協会
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