作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
原著論文
終末期がん患者に対する作業療法士の実践自己評価尺度の開発
─妥当性・信頼性の検討─
池知 良昭井上 桂子小野 健一金山 祐里大岸 太一
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2022 年 41 巻 1 号 p. 61-69

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抄録

本研究は終末期がん患者に対する作業療法士の実践自己評価尺度を開発する目的で信頼性,妥当性を検討した.緩和ケア病棟入院料届け出受理施設の作業療法士246名分を分析対象とした.結果,カテゴリカル探索的因子分析より20項目5因子構造が推定された.カテゴリカル確認的因子分析により適合度指標RMSEA=0.067,CFI=0.958,TLI=0.951であり良好な構造的妥当性を有していた.ω係数=0.8~0.92で内的一貫性も確保された.基準関連妥当性は相関を認めたが弱かった.今後,本尺度と作業療法士の作業参加状況との関連性の検討が課題である.

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© 2022 一般社団法人日本作業療法士協会
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