作業療法
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Print ISSN : 0289-4920
実践報告
回復期リハビリテーション病棟退院後に遠隔CI療法を実施した一事例
佐藤 光竹林 崇花田 恵介渡嘉敷 淳宇都宮 裕人
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2022 年 41 巻 6 号 p. 711-718

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抄録

近年,遠隔リハビリテーションの有効性が示されている.米国では脳卒中患者に対し,遠隔Constraint-induced movement therapy(CI療法)が古くから試行されている.事例は脳卒中後右片麻痺を呈し,回復期リハビリテーション病棟退院後当院への外来受診を検討していたが,通院が困難であった.したがって,1回40分の遠隔CI療法を週2回の頻度で計8回実施した.結果,Fugl-Meyer Assessment,Motor Activity Logが回復期リハビリテーション病棟退院後に,臨床的に意味のある最小変化量を超える改善を認めた.本報告では,遠隔CI療法における経過を報告する.

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© 2022 一般社団法人日本作業療法士協会
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