2023 年 42 巻 3 号 p. 361-368
本実践報告の目的は,精神科病院に入院している依存症患者に対して作業療法介入プロセスモデル(OTIPM)を用いた個別プログラムを実施することが作業遂行および社会交流技能に与える影響を検討することである.研究対象者10名について個別プログラム実施前後を比較すると,カナダ作業遂行測定(Canadian Occupational Performance Measure;以下,COPM)の遂行度(p=0.009) ,COPMの満足度(p=0.006),社会交流技能評価(Evaluation of Social Interaction;ESI)(p=0.018)において有意な改善が認められた.