作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
原著論文
脳卒中後の上肢機能評価における臨床的に意義のある最小変化量と最小可検変化量の検証
─システマティックレビュー─
唯根 弘宮田 一弘神保 和正倉形 裕史白石 英樹
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2023 年 42 巻 5 号 p. 572-580

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抄録

【目的】脳卒中患者の上肢機能評価の臨床的に意義のある最小変化量(MCID)を統合し質を評価すること.【方法】Fugl-Meyer assessment(FMA),Action Research Arm Test(ARAT),Motor Activity Log(MAL)のMCIDを算出した研究を複数の検索データベースから抽出した.【結果】FMAが4編(4.0~12.4点),ARATが1編(12~17点),MALが1編(1.0~1.1点)であり,脳卒中発症からの時期や介入内容などが異なっていた.【結論】脳卒中上肢機能評価のMCID値を参照する際には各研究の対象者や介入条件を考慮する必要がある.

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© 2023 一般社団法人日本作業療法士協会
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