2024 年 43 巻 2 号 p. 213-221
本研究の目的は,対象者の希望する生活行為の遂行を支援する『生活行為向上マネジメントを用いた訪問支援』利用者の生活行為と時間使用の変化を調査することである.地域在住の統合失調症圏(F2)・気分障害圏(F3)(ICD-10)の診断を有する25人に作業質問紙を実施した.介入前は1日の約50%が『睡眠』と『動画視聴』に使用された.4ヵ月間の介入後には主観評価による『価値の低い生活行為』の遂行時間が減少した.希望する生活行為の遂行はネガティブに意味づけられた生活行為の遂行時間を減らす可能性がある.