日本への導入が進む日本版社会的処方における作業療法士(以下,OT)の役割の示唆を得るために,医療機関で行われる日本のOTの社会的処方に類似する支援の実情を調査した.日本のOTは,社会的処方という用語を使わずに,健康面に加え社会的な課題を抱く入院・外来患者に対して,心身機能,活動や参加や作業に関する評価を多角的に用いて健康および社会的ニーズ特定し,ニーズを満たす非医療資源への参加定着を支援していた.日本のOTは既に社会的処方に類似する支援に取り組んでおり,日本の社会的処方においてOTも社会的課題に関するニーズを引き出す役割や,リンクワーカーの役割等を担える可能性が示唆された.