本研究の目的は,要支援高齢者発生の予測因子を探索的に示すこと,ADL満足感を調査することである.要支援高齢者,健康高齢者に対し,身体的フレイル(改訂J-CHS基準),精神・心理的フレイル(GDS15),社会的フレイル(NCGG-SGS),ADL自立度と満足度(BI, SSADL)を調査した.要支援高齢者発生の予測因子は,年齢,改訂J-CHS基準,NCGG-SGSが抽出され,要支援の有無を判定するカットオフ値は年齢が83.5歳,改訂J-CHS基準とNCGG-SGSが1.5項目であった.健康高齢者に比べ要支援高齢者はADL満足度が低かった.本研究の結果は要支援高齢者発生予防の一助になると考える.