作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
原著論文
要支援高齢者に関連する要因の検討
─フレイルと日常生活活動の満足感に着目して─
金山 祐里小野 健一大岸 太一池知 良昭遠山 和倫
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2025 年 44 巻 1 号 p. 51-58

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抄録

本研究の目的は,要支援高齢者発生の予測因子を探索的に示すこと,ADL満足感を調査することである.要支援高齢者,健康高齢者に対し,身体的フレイル(改訂J-CHS基準),精神・心理的フレイル(GDS15),社会的フレイル(NCGG-SGS),ADL自立度と満足度(BI, SSADL)を調査した.要支援高齢者発生の予測因子は,年齢,改訂J-CHS基準,NCGG-SGSが抽出され,要支援の有無を判定するカットオフ値は年齢が83.5歳,改訂J-CHS基準とNCGG-SGSが1.5項目であった.健康高齢者に比べ要支援高齢者はADL満足度が低かった.本研究の結果は要支援高齢者発生予防の一助になると考える.

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© 2025 一般社団法人日本作業療法士協会
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